2月28日に発生したみずほ銀行のシステム障害の影響で、一部のATMで取り引きなどができなくなった件について、同行は3月1日に記者会見を開き、謝罪した。定期預金のデータ移行作業や月末の処理件数が重なり、システムに負担が掛かったのが障害の原因という。
同行の藤原弘治頭取は「長い時間お待ちいただくことになり、お客さまへの対応が不十分だった」とした上で「大変重く受け止めている。お客さまや社会全体に対し深くお詫び申し上げるとともに、再発防止を徹底する」と謝罪した。
障害が発生したのは28日午前11時ごろで、ATMの一部で取引できない状態に。預金が引き出せなくなった他、ATMに挿入した通帳やキャッシュカードが戻ってこないなどのトラブルが起きたという。
全国に設置したATMのうち、約半数に当たる約3000台に影響が及んだ。システム面での対応は28日中に完了し、1日午前9時までに、全国支店の店舗内にあるATMは全て復旧。店舗外にあり稼働の確認ができていなかったATM42台についても、午後3時までに復旧を確認した。
障害の原因となったデータ処理については「定期預金のデータ移行作業が45万件、月末処理が25万件あった」(藤原頭取)という。「過去のシステム障害を踏まえて取り組んできたが、(今回の障害は)データ移行時における想定の甘さに起因する。ハード面のみならずシステム運用面におけるみずほ銀固有の要因がないか、もう一度点検をしていく必要があると痛感している」(同)として、再発防止に取り組む考えを示した。
みずほ銀行では2002年4月の発足時と11年3月の東日本大震災の直後にもシステム障害を起こしていた。その後、4000億円以上を投じて基幹システムを刷新。19年夏に本格稼働を始めていた。
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