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米コノコ、シェール大手を1兆円で買収 再編が本格化 - 日本経済新聞

石油メジャーによるシェール企業の買収が増えている=ロイター

石油メジャーによるシェール企業の買収が増えている=ロイター

【ニューヨーク=中山修志】米石油メジャーのコノコフィリップスは19日、シェール開発大手の米コンチョ・リソーシズを買収すると発表した。株式交換による買収額は総額97億ドル(約1兆200億円)。米シェール企業は新型コロナ危機で経営が悪化しており、資金力のある石油メジャーによるM&A(合併・買収)が加速している。

コンチョ・リソーシズは米南部のシェール最大鉱区パーミアンで石油・ガス開発を手掛け、2019年12月期の生産量は石油換算で日量33万バレル。コノコが買収すれば同鉱区の生産規模は米最大手エクソンモービルに匹敵する。

コノコは21年3月末までにコンチョの全株式を取得して経営統合する。買収額の97億ドルは6月末時点で約48億ドルの負債の引き受けを含み、13日のコンチョの株価終値を15%上回る。

米メジャーによるシェール企業の買収が加速している(米南部パーミアン鉱区の採掘現場)=ロイター

米メジャーによるシェール企業の買収が加速している(米南部パーミアン鉱区の採掘現場)=ロイター

経営統合による生産効率の向上などで年間5億ドルのコスト削減につなげる。石油生産のコストを米原油先物指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)ベースで1バレル当たり30ドル以下に低減する。

コノコのライアン・ランス最高経営責任者(CEO)は「コンチョとは最良の組み合わせで、コノコのM&Aの基準にも適合する」とコメントした。コンチョのティム・リーチCEOは「統合によってバランスシートを強固にし、持続可能な企業を作り上げる」と述べた。

コロナ危機に伴う石油需要の減少で、WTIは1バレル40ドル前後と前年を3割程度下回って推移している。独立系のシェール企業は単独での生き残りが厳しく、米メジャーのシェブロンが7月にシェール大手ノーブル・エナジーの買収を発表するなど大手を軸に再編が進んでいる。

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