28日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日に比べ100円ほど安い2万3300円台後半で推移している。欧米で新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加しており、世界経済の回復が遅れるとの警戒が売りを誘っている。外国為替市場で円相場が1ドル=104円台半ばに上昇していることも重荷だ。
売り一巡後は底堅く推移している。このところの下値のメドとして意識されている25日移動平均(28日時点で2万3443円)を割り込み、押し目買いが入っている。11月の米大統領選という一大イベント通過後には相場が上昇すると見込んでいる市場関係者も多く、下げにくい相場展開が続いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落している。東証業種別では、保険業、鉄鋼、不動産業の下げが目立っている。
2020年4~9月期の連結営業利益が前年同期比12%減だった富士通の下落率は一時10%安となった。今期純利益が10%減になりそうだと発表した信越化も安い。一方、7~9月期が増益となったグリーは大きく値を上げ、年初来高値を更新した。
ファナック、スズキ、KDDI、日立建機、NTTデータが安い。一方、ファストリ、エムスリー、テルモ、ダイキンは上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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