2019年10月の台風19号で線路などが被災した第三セクターの阿武隈急行線は、不通となっていた富野(福島県伊達市)―丸森(宮城県丸森町)間の15.4キロが復旧し、31日、約1年ぶりに全線で運行を再開した。
丸森駅で開かれた出発式には再開を待ち望んだ住民らが大勢訪れた。近所に住む主婦矢目ミツ子さん(80)は、観光で福島に向かうために乗車。「地域の大事な足なので、この日を待っていた」と喜んだ。
今回復旧した区間の運行本数は、平日が上下計6本、土日祝日が上下計14本。残った復旧工事を経て、21年3月のダイヤ改正では被災前の上下計35本に戻る見込みだ。
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