【ニューヨーク＝小林泰明、ロンドン＝池田晋一】欧米での新型コロナウイルス感染再拡大で景気回復が遅れるとの懸念が強まり、主要国の株式相場は下落した。２８日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価（３０種）の終値は前日比９４３・２４ドル安の２万６５１９・９５ドルと、約３か月ぶりの安値水準となった。
旅行などでの利用が減るとの思惑から、クレジットカード大手ビザ株が約５％安となった。１１月３日に米大統領選を控え、投資家がリスクを避ける動きを強めていることも、売り注文に拍車をかけた。
欧州株式市場では、ドイツ（ＤＡＸ）が４・１７％安だった。自動車大手ダイムラー株や重電大手シーメンス株が、それぞれ約６％下落した。フランス（ＣＡＣ４０）は３・３７％安、英国（ＦＴＳＥ１００）は２・５５％安となった。
２９日の東京株式市場も、売り注文が先行している。日経平均株価（２２５種）の午前の終値は、前日終値比１５６円５３銭安の２万３２６１円９８銭だった。景気の動きに敏感な石油、鉄鋼、ゴムなどを中心に幅広い業種で売り注文が膨らみ、日経平均の下げ幅は一時、２００円を超えた。
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