ANA 5100億円超の赤字見通し、家電量販店やスーパーに出向も
ANAホールディングスは1年間の業績が5100億円の最終赤字になるとの見通しと社員をグループ外の企業へ出向させるなどのコスト削減策を発表しました。
「感染症の再来にも耐えられるように、強じんなANAグループに生まれ変わります」(ANAホールディングス 片野坂真哉代表取締役社長)
ANAは新型コロナの影響で、来年3月までの1年間のグループの業績が5100億円の最終赤字になるとの見通しを発表しました。リーマンショックの影響を受けた2010年3月期の最終赤字573億円を大幅に上回り、過去最大の赤字見通しです。
「再び成長していくためには、単なる止血策や、コスト削減にとどまらず、グループ全体のビジネスモデルを、劇的に変革してまいります」(ANAホールディングス 片野坂真哉代表取締役社長)
同時に発表した「構造改革計画」では機材の売却や人件費の削減で2020年度のうちに1500億円規模のコストを削減すると発表。従業員の給与の削減のほかに、グループ外の企業に社員を出向させることを明らかにしました。出向先には家電量販店のノジマやスーパーの成城石井など10社が上がっていて、来年春までに400人程度を見込んでいるということです。
また、マイレージ会員の情報を活用するなど航空分野以外の事業を強化するほか、アジアやオセアニア路線で新たなLCCブランドを立ち上げるということです。
会見した片野坂社長は「不退転の決意で改革に取り組み来年度は黒字化させる」との目標を示しました。
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