帝国ホテル 東京(千代田区内幸町)は2月1日、新規事業として「ホテル内サービスアパートメント」を3月に始めると発表した。ホテルならではの施設やサービスを提供し、“家賃”は月額36万円から(約30m2のスタジオタイプ、税、サービス料込)。2月1日から予約受付を始めた。
「帝国ホテル 東京」タワー館の客室3フロアの一部を改修し、99室の居住スペースを作った。入居者はホテルのラウンジや駐車場(1室1台)、フィットレスセンター(予約制)、PCブースのあるビジネスラウンジ、24時間対応のサービスアテンダントなど、“ホテルならでは”の設備やサービスを利用できる。
一般的なサービスアパートメントは室内にキッチンや洗濯機を完備していることも多いが、帝国ホテルの場合はどちらもない。代わりにサブスクリプション型のサービスを提供する。食事は専用メニューをルームサービスで届ける形で月額(30日間)6万円、シャツやインナーの洗濯は月額3万円を予定している。
共同利用スペースの「コミュニティルーム」では毎朝、無料のパンを用意する他、入居者が自由に利用できる電子レンジや洗濯乾燥機も設置する。室内の清掃、リネン交換は1週間に3回。シャンプーや歯ブラシセットなどのアメニティ類はチェックイン日のみ提供する。利用期間は最短5日から受け付ける。
コロナ堝に伴う緊急事態宣言で宿泊客が減り、有名ホテルもリソースを活用できる新規事業を模索している。ホテルニューオータニ(東京都千代田区)は、客室をテレワーク用の仕事部屋として貸し出す定額制サービス「デイユースサブスクリプション」を2月1日に始めた。
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