3日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前日の米ダウ工業株30種平均が大幅に上昇したことを受けて運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが日本株にも入るだろう。米追加経済対策への期待から景気敏感株を中心に上昇しそうだ。市場では日経平均は前日の終値(2万8362円)と比べて300円ほど高い2万8600円程度への上昇を見込む声があった。
2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比475ドル高の3万0687ドルで終えた。追加の経済対策による国債増発を見込んだ長期金利の上昇を受けて金融など景気敏感株が上昇した。ゲーム専門店のゲームストップなどを巡る個人投資家の投機的な売買が次第に落ち着きを取り戻すとの見方も心理的な支えになった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上昇した。
東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行しそうだ。半面、日経平均は前日までの2日間で600円超上昇しており、買い一巡後はいったん利益確定売りが出やすそうだ。中国電子商取引(EC)大手のアリババ集団が2日発表した2020年10~12月期決算は市場予想を上回ったが、傘下の金融会社アント・グループの事業や上場を巡る不透明感から同日の米市場で米預託証券(ADR)が大きく下落した。時間外では小動きとなっている。
米グーグルの親会社アルファベットや米アマゾン・ドット・コムは好決算を好感して時間外取引で大幅上昇した。ソフトバンクグループ(SBG)はアリババのほかにこれらの株式も保有しているとされ、SBGの反応も相場全体に影響するだろう。
日本時間3日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。3月物は前日の清算値と比べ110円高い2万8470円で終えた。
個別ではパナソニックに注目だ。2021年3月期通期の連結純利益(国際会計基準)が前期比34%減の1500億円(従来予想は1000億円)になりそうだと2日に発表した。白物家電が好調なほか、電気自動車(EV)大手の米テスラに車載電池を供給する事業が初めて通期で黒字化する見通しだ。全体はまだ減益だが、構造改革の進展を評価する向きもあり、3日の東京市場でも評価した買いを集めるとの見方が多い。
きょうは国内で日清食HD、日立、ソニー、野村、スクエニHDなどが4~12月期決算を発表する。海外ではクアルコムやペイパル・ホールディングスなどが10~12月期決算を発表する。1月のADP全米雇用リポート、4日0時には1月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数の発表もある。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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