【これからの見通し】ドル高継続、米雇用統計と週末調整を乗り越えるか
今週はドル高の動きが継続している。年末年始を挟んでドル安からドル高へと流れが変化している。昨年のパンデミック発生後、長らくドル安相場が続いたことで、ドル買いへの変化は調整の面がみられていた。しかし、次第に霧が晴れてきているようだ。ドル高のシナリオとしては、米国のワクチン接種、感染ペースのピークアウト、欧州などと比較した米国の成長力の底堅さ、それらに伴う米株の好調、米国債利回りのスティープ化などが鮮明になっている。
昨日の英中銀金融政策委員会では、ベイリー英中銀総裁が市場のマイナス金利待望論をけん制した。しかし、銀行はマイナス金利に備える用意をするべきだとして、含みはもたせている。ECBにしても超緩和政策を堅持する姿勢に変化はみられていない。そのなかで、慎重ではあるものの一部の米金融当局者からは年後半もしくは年末あたりから、経済回復をふまえて、出口戦略の議論を開始してもよいのではないかとの論調が出始めている。
一言でまとめれば、パンデミックからの回復力の差異、つまりファンダメンタルズ面に市場の視線が向いてきたことが、ドル買いにつながったとは言えないだろうか。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ製造業受注(12月)、米雇用統計(1月)、カナダ雇用統計(1月)、米貿易収支(12月)、カナダ国際商品貿易(12月)、カナダIvey購買担当者景況感指数(1月)など。注目の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前回の14万人減から10万人程度の増加に転じる見込みとなっている。失業率は6.7%に横ばいとなる見込み。
発言イベント関連では、ベイリー英中銀総裁、ラムスデン英中銀副総裁、ホールデン英中銀委員など英金融当局者らの講演が予定されている。昨日の英金融政策委員会のついて、改めて説明されることとなろう。また、ベイリー英中銀総裁とデギンドスECB副総裁のウェブ講演も予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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